先日、「YouTubeで着付けを習得する」という内容の記事を書きました。
まだご覧になってない方はぜひ!
着付けを習い始めてみようかな、と興味を持ってくれる方が一人でも増えたら嬉しいです。
本日は着付けを習おうと決意された方や着物に興味を持ってくれた方に向けての内容です。
最初の一歩として、着付けで必要なアレコレについて、今日はご説明します!
- 着付けを勉強し始めたいけど何を準備したらいいの?
- 新しく購入する着付け道具をなるべく最小限にしたい
- 現在着付け教室に通っているけど、初回以降も道具を買わされる
という方の疑問や悩みを解消します!
着付け教室や呉服店で要らない着付け道具を買わされていませんか?
いまだにいます。こういう怪しげな人たち!もちろん殆どの教室や呉服店は親切丁寧で信頼できるところなのですよ!
そんな怖い教室の先生、他の生徒、呉服店の店員さんから囲まれて、圧力をかけられたら逃げられない!
そして、あれよあれよと、要らない着付け道具まで買わされちゃう!
なんて卑劣なの!
嫌な思いをして着物が嫌いになってしまう方が増えたら、私は悔しいのです!
そんな目に合わないために、本当に着付けで必要なものを伝授します!
着付けで本当に必要なもの、用意すべきもの。
これを用意したらいいというアイテムを「必要なもの」、「用意をオススメするもの」、「用意はどちらでもいいもの」の3段階に分けてご説明します。
代用品も併せて書いています♪
また、私が実際愛用している小物もご紹介してますよ。
前提として、
長襦袢(半襟付)、着物、帯、帯揚げ、帯締め、足袋、草履、上下インナー(ヒートテック、ペチコートなど何でもよし!)
は必要です。
着物の肌着についてはこちらを参考にしてみてください♪
また、半幅帯やへこ帯というカジュアルなシーンで重宝される帯があります。どちらも浴衣を着る時によく使われる帯です。その半幅帯、へこ帯で着付けをする際は、帯揚げ、帯締めは不要です!
着付けに「必要なもの」リスト
- 腰ひも
- 帯枕 (半幅帯、へこ帯には不要)
- 衿芯
- 帯板
だけ!(笑)
この4アイテムさえあれば、正直着られる段階まではたどり着けます。
腰ひも
3本から6本準備しましょう。
着付けの際に、腰に締めて着物の裾の長さやおはしょりの長さを調節します。帯を結ぶ時の仮留めにも使います。
もし、新しく購入される方は、モスリンのタイプを用意すると締めやすいです♪
安いもので全然問題ないです。
帯枕(おびまくら)
▼こういった帯の結び方を「お太鼓結び」といいます。
お太鼓を結ぶ際に、お太鼓の帯山の形を整えるために使用します。この帯枕に「帯揚げ」と呼ばれるアイテムをかけて使います。
帯枕もサイズがありますが、初心者さんは横に長いタイプだと帯山がきれいにキマります!
▼私はこちらを購入しました。横幅長めでピシッと綺麗なお太鼓を作りやすいです。
衿芯
長襦袢の衿の部分に入れ込んで、きれいに曲線の形に着物の衿を抜くために使います。
▼私はこちらを愛用しています
着物を着始めた時に何も考えずに先が丸いタイプのものを購入しました(笑)いまでも不満はないので、ずっと長く使っています。
帯板
正面の帯の一重目と二重目の間に差し込みます。帯にシワができないように使います。
代用品として牛乳パックや型紙を入れると聞いたことあります。でも、帯周りは汗のこもるところ。帯板の方が湿気にも丈夫なので個人的には帯板購入をおすすめします。
私は秋から春にかけては、分厚くて固い帯板を使っています。ちなみにベルトのついてない帯板です。
初夏から9月くらいまでは、メッシュの帯板を使っています。帯板をメッシュにするだけで、涼しさがかなり変わります!
▼夏対策として、メッシュの着付け道具についてはこちらで詳しく説明してます♪
用意をオススメするもの
- 伊達締め
- 和装クリップ
伊達締め(だてじめ)
2本用意しましょう。
長襦袢、着物を着付ける際に衿元がズレていかないようみぞおちのあたりで締めます。
腰ひもで代用はできますが、腰ひもだと細すぎるため、みぞおちに負担が…苦しくなる原因なので、準備しておくのがオススメです!
伊達締めもいろんな種類がありますが、私はシンプルに博多織の伊達締めを使っています。しっかり緩まず締められるので良いですよ♪
和装クリップ
最低2個用意しましょう。
帯の「手先」と呼ばれる端の部分を固定したり、着物の衿を固定するときに使います。
着崩れし無いよう、固定させる道具なので、挟む力が強いものがおすすめ。洗濯バサミで代用もできますが、やはり挟む力がゆるいのでズレが心配
用意はどちらでもいいもの
- 肌襦袢
- 裾除け
- コーリンベルト
- 補正道具
肌襦袢(はだじゅばん)
代用品⇒襟の広いヒートテック、襟の空いているエアリズム
長襦袢の下に着ます。地肌が触れるもので汗取りの役割もあります。綿などの吸水性があるものが使われています。
でも、お家にない!という方はわざわざ買わなくても大丈夫です。襟ぐりの空いているインナーでOK!
着物はうなじ部分の「衣紋」をググッと下げて着るの。襟ぐりが詰まっているとインナーが丸見えなのよね。
わたしは夏ならUNIQLO様の脇の汗取りがあるエアリズム、冬ならヒートテックを着ています。
正直、私はエアリズムやヒートテックのほうが快適です。夏はサラサラで、冬は温かいですからね。
UNIQLOの最先端の科学技術を駆使したインナーなので安心です。
ただ、ヒートテックは「袖からこんにちは」してしまうので、袖を切るか、袖をまくりましょう(笑)
裾除け(すそよけ)
代用品→UNIQLOの男性用ステテコ
肌襦袢と用途が似ています。下半身に巻く下着のようなものです。裾さばきを良くします。こちらも、肌に触れるもの。
家に裾除けがない場合は、UNIQLO様の男性用ステテコがオススメです(笑)ペチコートでも大丈夫です。
▼わたしは夏場はこれを履いています。
着物業界でもUNIQLO様は大活躍なの!
長襦袢の中に履くものです!男性用ステテコ履いていても外から見えません(笑)
女性の方はレジのとき恥ずかしいかもしれませんが、「パートナーのプレゼントよ」と余裕の表情でお会計しましょう(笑)
補正小物
代用品→フェイスタオル、ハンドタオル
腰や胸元の補正用に使います。着物では、鳩胸、寸胴の着姿が美しいとされています。そうなるように、パッドの入っている補正道具でくびれのないスタイルに仕上げます。
しかし、お出かけをするだけなら、初心者さんは補正は不要。どうしても夏は暑いですしね…
自分の着姿を研究して、気になるならフェイスタオルをくびれのある部分や胸上に当てて補正します。私は反り腰なので、インナーの上から腰部分にフェイスタオルを当てています。
補正道具を買ったほうが手間は断然省けるので、時短したい方におすすめです!
コーリンベルト
着物の衿がズレていかないようにするアイテム。クリップで衿を挟んで固定します。
実際私はコーリンベルト使って着付けしています。とても便利だし衿の位置を決められるので有り難いアイテムだと思っています。
ただ初心者さんには、ゴム部分の調整が難しい。ベストな長さじゃないと、半衿の幅が左右違ってきたりします。
▼こんな感じに…
また、クリップ部分が肋骨に当たって痛い、なんて方いるようです。
最初は購入しなくてもいいです。衿がずれたりはだけてしまう場合は購入すればいいのでは?
まとめ
着付けに本当に必要なものって意外と少ないかも、と思っていただけましたでしょうか。
腰ひもや帯板あたりは、お家にあったり、実家で眠っていたりしませんか?
最初は必須なもの4つだけ準備して、順次お財布と相談して買い足すのがオススメです。補正小物等は、着慣れてきてから、購入を検討しましょう♪
賢く着物生活を送るために一緒に情報を仕入れましょうね♪
有益な内容を伝えられるように私自身も頑張ります✨
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