着物ビギナーさんでも、浴衣を着たことがある方なら共感してくれると思いますが、夏に和服は暑い。
うん、正直に言おう。着物は洋服より暑い…(笑)
夏はただでさえ暑いのに、着物は着る枚数が多いので、洋服よりも暑いのですね…
でも、夏でも着物着たいよう…(´;ω;`)
もちろん一昔前の人は常夏でも着物を着ていたのだから着れるのよ!
温暖化の問題もあるので、昔より暑さは増していますが、対策をして無理をしなければ着物は着れます。
自他ともに認める暑がりで汗かきの私が6年間で集めた効果のあった着物の夏の暑さ対策を紹介します。
- 着物が大好き、夏でも着物が着たい
- 暑がりさんの着物の夏対策を教えて!
- なるべく汗抜きなどのメンテナンスが軽減できる着方を教えて!
- 夏に着物でお出かけ、何を持っていけばいい?
夏でも着物をあれこれ心配せずに楽しく着られるコツやお助け法をお伝えします。
浴衣にも使えるワザばかりです♪
夏の着物のいろは|盛夏は絽、紗、麻、浴衣が基本です!
そもそも、夏は盛夏用の着物があるって知ってました?
わたしは、着物に衣替えがあることすら知りませんでした(笑)
初夏の6月、残暑の残る9月は単衣を着ます。
単衣とは簡単に言うと、袷(冬用の着物)の裏地がないもの。裏地がない分、涼しい着心地です。
7月・8月の真夏には盛夏用の着物を着るのが基本のルール。
盛夏用の着物には、絽、紗織りのものや、小千谷縮のような麻素材の着物などがあります。
絽や紗は織りの方法に特徴があり、織り目に隙間ができるように織られています。
▼絽
▼紗
この織り目に隙間があるので涼しいのね。
7月・8月は浴衣も活躍する季節🌻
長襦袢なしで着られるので、涼しく着たい方は浴衣と半幅帯であわせるのもオススメです✨
▼着物の衣替えについてはこちらでじっくり説明していますよ♪
夏の着物で重要なのは『インナー』と『補正』|しまむら・ユニクロ・100円均一で揃えられるアイテムあり!
夏は身に着けるものを一枚でも少なくしたい、と思いがちです。でも、吸水性と速乾性のあるインナーを着れば体感温度を涼しくさせることができます。
また、長襦袢や補正も夏仕様に変えてみましょう。
インナーにおいては浴衣のときでも使えるアイテムです♪
具体的に紹介していきますね✨
長襦袢は爽竹がおすすめ│洗えてヒンヤリ効果あり!
着物ライフを快適にするには、『草履と長襦袢はいいものを持とう!』というのが私の持論です。
長襦袢はリサイクルショップで買うのではなくて、自分だけの機能性の良い長襦袢を購入するのがいいです。
特に高機能の長襦袢としてダントツでおすすめなのが、東レさんの『爽竹』!
何がそんなにおすすめなの?
【東レ 『爽竹』がおすすめな理由】
- 洗える!
- 汗を吸ってくれる
- 速乾性がある
- 竹素材なのでヒンヤリする
夏に最適じゃないの!
着心地も良くて、何より洗えるので、汗かきそうだな…、月経中だ…、とか汚れの心配をしなくて大丈夫です。
実は私、真冬以外ほぼ一年爽竹の長襦袢を着ています。
絽目があるので、夏以外のフォーマルシーンは使いづらいです。
でも、カジュアルシーンでは長襦袢も何を着ようかこだわり過ぎなくてOK!
わざわざ人の長襦袢の生地を見ている人は、あんまりいないです。また、ご指摘いただいたこともないので、私の中で問題なしとしています(笑)
デメリットとしてはリサイクルショップで長襦袢を購入するより少しお高いことと、柄や色が少ないことです。
でも、費用がかかっても洗えるメリットはめちゃめちゃ大きい!
長襦袢は肌に触れる部分が多いので衛生面を考えても洗えるのはありがたいです。
夏は汗をかいても大丈夫でストレスフリーな『爽竹』の長襦袢とっっってもおすすめです✨
爽竹の長襦袢のレビューや仕立て方の詳しい説明はこちらでしています。
【和装肌着の代用に!】夏の着物にはしまむらのインナー、ユニクロのエアリズ厶がオススメ!
夏の着物インナーは肌襦袢よりも、アパレルブランドが販売している吸水速乾インナーがオススメです。
各社いろんなタイプの吸水速乾インナーを出してるから迷う・・・
そんな方に、着物のインナーとして選ぶと良いポイントはこちらです。
- 襟ぐりが空いている
- 白・ベージュ系の色を選ぶ
- 脇の汗取りがある
着物は衣紋を抜いて着るので、襟ぐりが空いているインナーがオススメ。
また、夏の着物は生地が薄いので、インナーの色が透けてしまう可能性も・・・なので、色は肌に近い色を選びましょう。
肌襦袢は汗取りの役割もしていますので、脇の汗取りパットがあるインナーの方がいいですね♪
では、具体的に着てみてよかった商品を紹介します♪
雑誌LDKでも高評価、しまむらのインナーが良い!
しまむらのインナーはかねてから大人気で、口コミ美容雑誌の『LDK』でも、夏のインナー部門で高評価となってます。
オススメなのが、こちらです。
■レディース キャミソールインナー(FIBER DRY)
『LDK the beauty』2022年7月号で吸水速乾インナーでベストバイに輝いたインナーです。
吸水速乾と接触冷感の機能に抗菌防臭効果をプラスしてさらにパワーアップした夏インナーになっています。
■CLOSSHI レディース インナー(キレイ宣言)
小林製薬としまむらが共同開発した高機能インナー。小林製薬独自の匂いの原因を抑える機能を採用しているので、汗の嫌な臭いをガード!
こちらのタイプは脇の下に汗取りが入っているのでとてもおすすめです。着物の汗じみ対策にもなります✨
安定のユニクロ!汗取り付きのエアリズムがおすすめ
冬の着物インナーとしてもオススメなユニクロ様!
▼ユニクロインナーについて詳しく説明しているのはこちら!
もちろん夏のインナーも超優秀です✨綾瀬はるかさんのCMもやっている、ユニクロの夏のインナー『エアリズム』!
■エアリズムアセトリ キャミソール
脇の汗取りもついているこちらのタイプがイチオシです✨
夏はユニクロのエアリズムペチコートが和装にも使える!
夏は下半身も意外と汗をかきます。
綿素材の裾除けも汗を吸って快適に過ごせますが、さらにオススメなのは『エアリズムペチコート』!
ユニクロにペチコートもある!!夏のインナーとしてとっても優秀なのよ✨
エアリズムシリーズのペチコートなので、速乾性があるのでさらっと快適。
特にこちらのクロップド丈がオススメです。
■エアリズムキュロットペチコート(クロップド丈)
ユニクロさんが和装インナーとして使えるように意識してくださっている…??
ゆったり具合も丈も着物のインナーとして最適です✨
補正は100円均一セリア(Seria)のガーゼタオルか、綿麻タオルが涼しい
夏は暑くて補正しない派もいらっしゃるかと思いますが、夏こそ補正をしっかりするのがおすすめです。
補正のタオルは汗を吸ってくれて、汗取りの役割も担ってくれます。
腰回りは帯も巻くのでぐっしょり汗をかく箇所です。
また夏の帯は柔らかくて薄いものが多いので、補正をしないと帯がフワフワ浮いてしまいます。
▼こんな感じ…😅
とはいっても補正してさらに着物を着るなんて暑いんじゃないの?!
と心配ですよね??
素材を考慮すれば、意外と苦じゃないのよ!
ということでおすすめでリーズナブルに済ませられる、補正におすすめの商品を紹介!
今回は100円ショップのセリア(Seria)をパトロールしましたよ♪
■ガーゼのボディタオル
風通しも良いし、薄すぎないのがガーゼタオルのおすすめなところです。
うさぎとパンダの柄がかわいい❤
■麻&綿 ボディタオル
麻と綿なので、ジャバジャバ洗えるのもいいところ。
補正の仕方は、いつもと同じで大丈夫です!
パイル地のタオルよりは薄いので、反り腰の方やスリムな方は一枚足して使うのが良いです。
▼こちらで補正のやり方やMeijiの補正に対する概念を詳しく紹介しています♪
▼夏の補正の仕方やどんなタオルを選べばいいかくわしくはこちら!
保冷剤だけじゃない!着物の夏の暑さ対策グッズと快適過ごすコツ5選!
夏の日に超大事な着物インナーについてご紹介しました。
でも暑がりの方や屋外移動が多い方は涼しいインナーを着るだけでは、まだまだ暑い!
また大前提として、7月・8月の日中は着物で長時間の屋外遊びはしないのがオススメ。
洋服でもそうだけど、まじで倒れます。
屋外の予定ではなくても、夏は危険がいっぱい!
駅からお食事をするお店まで歩く距離が長いと、一気に汗をかいちゃうのが現実。
そんな、着物のときも使える夏の冷感アイテムと、夏に着物・浴衣を着るときの暑さ対策について、おすすめの方法を5つ紹介します♪
着付けの前に部屋を冷房キンキンにしておく!
夏は着付けのときの部屋の温度がかなり重要!
着物を着るときって意外とダイナミックに体を動かしています。特に帯を締めているときは力が必要だし、普段しない動きをするので、着終わった頃には汗だく…
汗だくの状態でお出かけしてしまうと、体内や着物や帯の中の熱が冷めることなく、その日1日蒸し風呂状態です。
そこでおすすめなのが、着付ける前にクーラーをかける!
いつもの設定温度よりだいぶ涼しくしておきます。
お部屋を涼しくしている間に、顔を洗ったり、歯を磨いたり、朝食を頂いたり…と水を使うことを先に済ませましょう。
わたしは、夏は22℃でクーラーをかけておきます(笑)
最初は極寒なんですが、帯まで締めるとちょうど良い✨
外出する前から汗をかいてる状態を避けるために、着付けのスタートは肝心!
日傘と扇子、携帯扇風機は必須!!
洋服のときも携帯している方も多いかと思いますが、日傘と扇子は必需品です。
遮光率100%という高機能な日傘もありますので、日焼け防止のためにもぜひ持ち歩いてください。直射日光を遮ってくれるので、日傘をさすと暑さが全然変わります。
また、扇子でも良いですが、携帯扇風機だと仰ぐ体力を省エネできます(笑)
どんだけ暑がり…(笑)
夏の着物には日傘と扇子(携帯扇風機)を必ず持ち歩くようにしましょう!
ネッククーラーが超おすすめ│水滴も気にならないSUOのアイスリング
よく着物を長年着ているプロの方が「夏はハンカチにくるんで保冷剤を持ち歩く」、というお話をよく聞きます。
でも、正絹の着物を着ていると、結露で水滴が気になるし、ハンカチはハンカチとして使いたいなぁ〜と、イマイチ保冷剤が最善策と思えていなかった私。
夏の冷感グッズをいろいろ探していたところ、保冷剤に代わるこんな良いアイテムがありました!
■ICERING_アイスリング|SUO
SNSでもバズっている今年の夏一押しの冷感アイテム✨
扇子に、日傘に、鞄に…となにかと夏は両手がふさがってしまうもの。
このアイスリングなら、首にかけることができるので、荷物が多くても涼やかに夏の屋外を過ごせます。
そして、私が一番アイスリングのおすすめなところは、結露しないところ。着物の衿部分が水シミになる心配ありません。
あと、屋内にいるときやジェルが冷たくなくなったとき、鞄に直接入れられます。
冷水に15分浸けるとジェルが冷たくなり元通りになるよー🍧
デメリットとしては、人によっては着物にこのネックリングがアンマッチにみえる(笑)
日傘に帯には扇子をさして、はんなりキメたいとこだけど、夏の屋外はそんな余裕ないから!!
「見た目がなぁ〜」という方は、屋外にいるときだけ首につけて、クーラーの効いている屋内では、鞄にしまうのがオススメです✨
冷感汗拭きシートを携帯する│汗をかいたと思ったら拭いてハッカやミントの香りでリフレッシュ✨
夏に着物を着るときは必ず、冷感効果のある汗拭きシートを携帯しています。
目的地についたときや、お手洗いに行けるタイミングで汗をかいた場所をふくようにしています。
ニオイも不快感も残らずオススメ!
想像以上に冷感汗拭きシートのスースー感があるので、清潔感が保てるだけではなくて、火照った体のクールダウンにも効果的です。
夏のカジュアル着物には麻の足袋を履く|暑さは足元から調整!
普段は綿素材の足袋を履いている方が多いと思います。
夏は麻素材の足袋にしてみてください。
生地の違いなだけですが、足元の風通しが180度変わります。
麻のヒンヤリする感覚もあり、吸水性もあるので、夏のモワッとする暑さを足元から軽減することが出来ます✨
まとめ|真夏の着物の日、暑さ対策は万全に!
着物が好きになればなるほど、暑い日も寒い日も一年中着物が着たくなります。
着物好きあるあるですね。
でも、暑い日に着物でお出かけするときは、ご紹介したアイテムや方法を使って、準備を万全にして出かけましょう。
年々、温暖化で夏が耐えられないほど暑い!
こんな時に対策せず着物を着ると熱中症になる恐れが!
逆をいうと、ご自身に合った夏の暑さ対策をしていれば、夏でも着物は着られるのです♪
浴衣で夏祭りにも使える技です。
ぜひぜひ、ご紹介した対策を万全にして、楽しい夏の思い出を作ってくださいね✨
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